長寿企業の知恵を、
次の世代・時代へ継承する
Webメディア 智慧の燈火

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代表メッセージ

発足の背景は、世界一の長寿企業数にも関わらず知恵(実体験による覚悟・葛藤・決断)が遺されていなかったこと。

2015年、何代にも渡り暖簾を繋いできた長寿企業の方々との出会いによって、私の想いや考え方というものが一変しました。これまで「メディアの使命はイノベーションを興した企業や業界を牽引するトップ企業、世界に羽ばたく企業を取り上げていくこと」が常識と考えていましたが
「長寿企業それぞれの〝ものがたり〞に秘められた、哲学・文化・歴史観は21世紀・22世紀を乗り越えていく知恵となる!」と感じ、それこそが私自身の使命だと確信しました。

日本は、世界に誇ることのできる世界一を数多く抱えています。単一国家として約2700年(125代続く天皇制)の世界 最古の国であり、世界一の長寿国でもあります。そして、もう一つの世界一、それが長寿企業大国です。創業100年を超える企業は約33,000社、更に200年企業は約3,000社、1000年を超える企業は11社と、どれも世界の半数以上が生まれ育った日本にあるのです。

現在に至るまでの100年間といえば、二度の世界大戦(1914年、1939年)を はじめとする、幾度とない戦争、世界恐慌(1929年)、リーマン・ショック(2008年)等の金融危機、関東大震災(1923年)や阪神・淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)等の自然災害と数多くの困難が訪れた期間です。それらの困難を乗り越え、受け継がれてきた長寿企業ですが、その知恵(実体験による覚悟・葛藤・決断)は全く残されておらず、社史以外には 書籍も 30冊程度と乏しく、伝えていく場もないのが現状でした。(2015年当時)

長寿企業は信用を護り、地域と人びとに貢献し、時代と共に伝承と革新を続けながら“身の丈経営”を貫く。

それは一体何故なのか。調べていく上で3つの課題に着地しました。1つ目は信用。長寿企業が何より大切にされているのが信用であり、信用のない企業、友人からの推薦・紹介がない企業との取引は慎重に行い、またメディア側が自由自在に取り上げる内容を決めることを善しとしないこと。2つ目は謙虚な経営姿勢。「長く続けられただけであり、我々が皆様にお伝えするほどの知恵はありません。」と常に身は低く、周りを立てられていること。3つ目は急拡大・急成長を求めないこと。長寿企業のうち7割を超える企業は売上5億円以下であり、従来のメディアで大々的に広告展開やプロモーションを行わず、地域や街、お客様への貢献を第一と考えていること。この3つがあるからこそ、世界中の長寿企業の半数以上が日本にあるにも関わらず、その知恵が遺されていなかったと推測しています。

一社一社異なるものの、長寿企業それぞれに秘められた知恵。これは資本主義時代における利益第一主義や理論・法則による経営手法(MBA理論)とは異なる、信用第一主義、それぞれの企業が唯一無二の道を見出す独自の経営手法が背景にある、と確信しました。

ミッション『日本が誇る世界遺産(長寿企業の知恵、千社万様のものがたり)を発掘し、次の世代・時代へと遺していく』

この長寿企業の知恵を、次なる世代・時代へと継承していくことこそが、 22世紀ひいては23世紀にむけて必要不可欠であると感じ、「智慧の燈火プロジェクト」を発足いたしました。創業100年を超える長寿企業が持つ唯一無二の〝ものがたり〞、その中に秘められた哲学・文化・歴史観を発掘していく「日本が誇る“世界遺産”の発掘プロジェクト」。

2017年の立ち上げより日本全国での一つひとつのご縁をもとに長寿企業の皆さまと共に、番組・イベント・雑誌・ウェブと様々なメディア(知恵の発掘)にて、“唯一無二のものがたり”を遺し、社内への浸透&社外への発信を通して事業承継ならびに企業発展へと貢献して参りました。

立ち上げから4年間で850社4,000名を越えるご縁を賜る中、2020年4月に一般社団法人「智慧の燈火プロジェクト」を設立。更に知恵を活かし、イノベーションを創造し合う仕組み(融和と伝承)を構築し、次なる世代・時代へ遺していく架け橋(土台)となるべく、同志の皆さまと共にニューノーマルの時代にこそできること&やるべきことを一つひとつチャレンジして参ります。

一般社団法人智慧の燈火プロジェクト
発起人 兼 代表理事 田中 雅也

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