フォーラム「伝燈と志命」
第3回 地方創生経営者フォーラム・岐阜

秋田屋は1804年（文化元年）に初代、中村源次郎が材木商を開いたのが始まりの日本最古の養蜂問屋。近代用法発祥の地、岐阜でミツバチの巣箱作りに着手。1887年（明治20年）、養蜂問屋に転じて以来、養蜂業の普及に貢献し、巣箱・養蜂機器の製造販売から養蜂品（はちみつ、ローヤルゼリー、プロポリス等）に至るまで、ミツバチの貴重な恵みを使った製品を製造販売。

さらに、生態の研究や産学協同研究も進め、医薬品向けを中心とした方産物の原料販売のほか、ストロー付きのパウチといった軟包材容器の受託製造やハチミツ、ローヤルゼリーなどの蜂産物を用いた健康食品製造も推進。

1560年（永禄3年）、織田信長の家臣でのちに信長の三男織田信孝に仕えた岡本太郎左衛門尉（岡本良勝）が鋳造業として創業。本家当主・岡本太郎左衛門は、1749年（寛永2年）に朝廷より御鋳物師免状を授かり、京都御所へ灯籠を献上し「鍋屋」の称号を与えられ、代々鍋、釜、梵鐘等を鋳造。紫又帝釈天、成田山など、全国各地の院の梵鐘を製造。茶聖千利休との親交もあり、利休からの文が同家に伝わっている。

自動車・コンピュータ・家電製品などの製品を生み出すために欠かせない、切削工作機械用の省人化・自動化対応の精密治具ユニット、精密マシンパイス、精密測定用定盤などの「治具・工具」を製造・販売し、創業以来450年以上に渡り、日本の「モノづくり」を支える。

素材から設計・素材・精密加工（1/1000ミリ）・組立・検査までを行う一貫生産体制を確立し、少品種大量生産ではなく、多品種少量生産での競争力強化のため、「技術と技能の融合（テクノクラフト）」を目指す。

自社ブランド「ERON」・「NBK」は世界的に知られ、積極的な海外展開も実施。「価値創造・堅実経営・時流適応」を経営理念に、絶え間無く育み続けた人材育成（ヒトづくり）が技能の伝承・技術の向上・後継者育成につながり、常に技術革新を生み出し、時代に応じた商品を開発。

江戸時代の後期、寛政六年（1794年）に創業。岐阜県で最古の料亭として、国の伝統的建造物郡に指定された街並みの一角に位置し、高山市有形文化財にも指定。

江戸時代に生まれた「宗和流本膳」の形と味を現在に伝える唯一の老舗料亭。飛騨に伝わる食文化（本膳料理）を伝承すべく、守るべきものは守りながら随所に時代ごとの新しい感性を取り入れ、その魅力を伝えていく「宗和流本膳崩」と、時代と共に革新を続ける。

お客様は千差万別で求めるものが人それぞれ違うからこそ、マニュアルを作らずに、お客様が何か求められた時に対応する。お客様をそのままにしておくことこそ、「飛騨のおもてなし」であり、基本である。

「料亭、料理屋は文化の担い手」として、料理を通して高山の魅力を発信し続けている。