家業イノベーションセミナー虎屋本舗～革新的経営戦略

発掘

開催の背景

「家業イノベーション・ラボ」さんが「智慧の燈火プロジェクト」を知り深く共感くださり、「是非とも、家業イノベーション・ラボの公開イベントに、“長寿企業＆田中さん”に登壇頂き、それぞれの知恵を伝えていただきたいです！！」という相談が届いたことがキッカケで、コラボレーションが決定しました。

中小企業の悩み・課題にフォーカスを当てながら、収益（リターン）よりも、付加価値（ビジョン・想い）のために尽力されている姿に共感し、コラボレーションに至りました。

「家業イノベーション・ラボ」とは

家業イノベーションラボ

「家業」＋「自分らしさ」で家業をスケールアップすることに挑む家業イノベーター（次世代経営者）たちが家業の学びと実践のためのコミュニティ。

年間様々なプログラムやセミナー、ワークショップなどを通じて、家業を継いだ人、同じように継ぐことを考える人たちが出会い、学びやスキルを深め、刺激し合い、つながれる機会を支援します。自らの力で事業を成長させ、社会にポジティブインパクトをもたらす家業イノベーターたちが目立つ状態を生み出すことを目指す。

開催内容

家業イノベーションラボ虎屋

株式会社虎屋本舗 16代目高田信吾氏 をゲストにお招きし、「創業400年の老舗和菓子屋の歩む変革への道～現代に求められる革新的経営戦略とは～」をテーマにお話をいただきました。

受け継いだ伝統技術を応用し、菓子の進化系を生み出してきた「攻めの商品開発」の舞台裏、人的経営課題解決への戦略、将来的な顧客層の開拓などについて、苦悩や葛藤、失敗談も含めて語って頂くとともに、出会った当初（4年前）から『2020年には事業承継する！』と仰っていた通り、いよいよ来年に迎える事業承継（ご長男・海道さん）について、よかったこと、難しかったこと…等々の本音を語っていただきました。

イベントでは、高田氏による基調講演のほか、パネルディスカッション・オープンディスカッション・交流会も行われました。

当日の様子はこちら

家業イノベーションラボ虎屋

ゲスト

高田信吾氏

株式会社虎屋本舗 16代目代表取締役社長

400年の歴史を誇る虎屋本舗16代目、國學院大學経済学部卒業後はアパレルメーカーに勤務。1990年、先代の危篤をきっかけに同社に入社した。入社後4年の歳月を経て代表に就任。以降は様々なチャレンジとして、商品開発や販路開拓だけでなく、SDGsの一貫として瀬戸内の離島とのコラボ商品を開発。職人と島人とのご縁をカタチにし、持続可能な成長を生み出す仕組みを地方にて構築中。
※第2回ジャパンSDGsアワード受賞

近年は「1000年企業を目指して」「商人道経営」などのテーマに講演活動も行っている。2020年には息子である高田海道氏に事業承継をすることを決めており、いままさに親から息子へ400年の歴史と想いを引き継いでいる。

ファシリテーター

宮治勇輔⽒

1978年神奈川県⽣まれ。慶應義塾⼤学総合政策学部卒業。
2006年9⽉株式会社みやじ豚を設⽴し代表取締役に就任。⽣産は弟、⾃⾝はプロデュースを担当し、2年で神奈川県のトップブランドに押し上げる。みやじ豚は2008年農林⽔産⼤⾂賞受賞。2009年に、都⼼で働く農家のこせがれの帰農⽀援を⽬的に、NPO法⼈農家のこせがれネットワークを設⽴。
2010年、地域づくり総務⼤⾂表彰個⼈表彰を受賞。2015年より丸2年間、農業の事業承継を研究する、農家のファミリービジネス研究会を主宰。2017年、全ての家業の後継者を対象とした家業イノベーションラボ実⾏委員に就任。2017年8⽉、⽣産者に最も近いBBQを企画運営する株式会社ファーマーズバーベキューを設⽴。DIAMOND・ハーバード・ビジネス・レビュー「未来を創るU-40経営者20名」。著書に『湘南の⾵に吹かれて豚を売る』。

⽥中雅也⽒

株式会社チエノワ代表取締役

⽇本には「創業100年以上の企業」がおよそ3万社存在する。これは世界の⻑寿企業の7割を占め、諸外国からも注⽬される⽇本独⾃の資産である。⻑寿企業の知恵を世の中に継承していく企画として、『百年の計プロジェクト』を発⾜させ、これまで750社の⻑寿企業に訪問してきた。全国47都道府県で今後、地元の100年企業を舞台に上げて、地元の⻑寿企業を⽬指す優良企業の経営者との交流や、後世に「⻑寿企業の知恵を伝えるプラットフォーム」を創ることが使命とし活動中。