Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
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有限会社 牛田噴霧機工場
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

ナレーション

先代・家族から受け取った言葉、そして現在、自らが胸に刻む言葉とは?

石田:

先代やご家族から言われた印象的な言葉、そこに隠された想いなどお伺いしてもよろしいですか。

牛田:

創業者の牛田清郎。この方は誠実で、勉強熱心で探求心もあり、非常に素晴らしい方で、幼少期からあのような人になりなさいと言われていました。その中で、あなたは清郎さんの生まれ変わり、ということも言われていたました。なぜかと言うと、私自身昭和39年に生まれたのですが、清郎さんは私が生まれるちょうど1年前に亡くなりました。清郎さんの残した功績は非常に優れていたので、清郎さんのようになりなさいと、静郎の漢字から“清”の字を受け継ぎ、清郎の“次”ということで“清次”という名前になりました。あなたは清郎の生まれ変わりで家業をやって欲しいということでした。実際4年前家業を継いだ時には、やはり運命を感じましたね。

朝岡:

いつ頃から清郎さんをプレッシャーでなく、上昇機運としてとらえるようになりましたか。

牛田:

清郎さんはコツコツと愚直に進むタイプでした。私はどちらかというと一気に進むタイプなので、実際に意識するようになったのは30代入ってからですね。起業して自分自身の責任を感じるようになってからです。

石田:

牛田さんが心にとめている言葉はありますか。

牛田:

“有言実行。やらねば明日がない”という言葉です。私自身やるのであれば最後まで成し遂げたいという気持ちを強く持っています。昔、営業をしていた時、できないことをできると言って失敗し、そのことがトラウマになっていたことがありました。なぜあの時最後まで出来なかったのだろうと。その教訓から“有言実行。やらねば明日がない”という言葉を大切にしています。