株式会社 東京メガネ
伝燈 ~受け継がれる伝統~
白山:
祖父や父からこれといった家宝をもらった覚えはないんですが、強いてあげれば家にある神棚・仏壇は曾祖父の時代から受け継いでいるものであり、今も毎日お参りさせて頂いております。
石田:どういったことをお祈りされたりするんですか。
白山:三つございまして、まずは今日の事業の無事を感謝する事。次に自分の決断や判断が間違っていないことをご加護くださいとお祈りすること。そして、一緒に働いている社員・従業員が元気でいること、やりがいを持って実力を発揮できるような巡りあわせがありますようにと。この三つをお祈りしています。
朝岡:社長という立場だと決めなければいけないことが多いと思いますが、一人の力だと小さいなと感じたりするのですか。
白山:その連続ですね。
石田:昔のメガネを展示しているところが会社にあるとお伺いしたのですが。
白山:事務所ですね。
石田:どのくらい種類があるのですか。
白山:数は把握してないですが、時代的には、メガネができたのが1300年代の西洋です。その頃からのどのようにメガネが進化していったか。日本には1500年代に鉄砲と一緒に入ってきたので、江戸時代、明治時代、大正時代とどのように進んできたのかを展示していますね。
必ずしも本物でなく、レプリカものもあるのですが、様々に数もあるので、入れ替えたりもしています。本部に展示もしているのですが、本当の目的は営業店舗でメガネ今昔物語など展示する為に、用意したものですね。仮置き場が事務所で、店舗に出したりしまったりしていますね。
なかなかメガネの歴史を知る機会ないですから、興味深いですね。
白山:でも形はずっと同じですよ。
朝岡:昔から完成した商品だったのですね。
白山:耳にかけることや、鼻があたるところにパッドを付けるなどは進化ですよね。レンズに枠をつけて使うというのは、メガネの黎明期からほとんど変わってないですね。
創業者や先代から受け継がれている書物や品物、そこに隠された想いに迫る!