Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
←前のパート
次のパート→

株式会社 トーダン
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

ナレーション

言魂 心に刻む言葉と思い。強い想いと信念が込められた言葉にには魂が宿り人の人生を変える力を持っている。5代目強口邦雄が家族や先代から受け取った想いとは?

強口:

私の父は人とは違うことが大事だと言っていました。今でも人と同じ事をやったらダメだなと思っています。

最近の潮流ではデジタル化で、アナログなんかは時代遅れだと言われてしまう。しかし、みんながデジタルに向かっているのであれば、アナログでもっといいものが出来るんじゃないかと思うんですよね。

石田:

アナログの良さとはどこにあるのでしょうか。

強口:

デジタルは情報の出し入れ・整理が得意です。この分野はアナログではとてもかなわない。しかし、人間自身もアナログなわけで、じっくり施行する、物事を考えるということにはすごく向いている。

カレンダーで言えば、壁にかけているカレンダーを俯瞰的に見ることで、思考力やアイデア力が増す。それによって計画立てやすい。デジタル機器をのぞき込みながらアイデアを思考することはなかなか難しいと私は思います。

写真やイラスト、絵画これも動かないからこそゆっくり眺められる。脳が揺らぐんですよね。こういったものがアナログカレンダーの良さだと思います。

石田:

カレンダー制作の中での楽しさ、難しさを教えていただけますか。

強口:

商品開発というのはデザインに走ってしまう。でもカレンダーの基本は “見る” “読む” “書く” です。デザインに走って見にくいのはダメ。目を凝らさないと読めないとか、近寄らないと読めないのもダメ。ユニバーサルデザインで使いやすいこと。

カレンダーですから、元号あるいは、24節季などが分かりやすいことが大事だと考えています。スケジュールを書き込むスペースが十分確保されているか。数字が大きければ大きいと見やすいが、するとメモスペースが少なくなる。どう両立させるのかなど、我々プロだからこそ出来るのだと思っています。

ナレーション

続いて、5代目強口邦雄自身が現在胸に刻む言葉に迫る。

強口:

基本的に私は楽天的であまりクヨクヨしないタイプですが、それでも困難で挫折することがあります。その時に あいだみつをさんの“しあわせは いつも じぶんのこころがきめる”という言葉を思い出します。

自分が幸せに思ったら幸せになれるし、苦しい・ダメだと思ったら ダメになってしまう(つまり)自分の気持ち次第なんだなと…。今 逆境であっても”この逆境が次の自分の糧になるんだ”と思い、楽しく切り替えます。

石田:

心の持ちようで日々変化していくものですよね。これもバネになると思えたら耐えれたり…。

強口:

だからネガティブなことは言わないです。ネタティブなことを言いそうになったら、それは自分の明日に繋がるチャンスだと思い、歯を食いしばって頑張ります。

石田:

カレンダーというと名言だとか言葉が書いていたりしますが、それが心に刻まれたりするのでしょうか?

強口:

最近は格言などが流行っています。やはり日々の生活の中で 心の迷いであったり、自分たちの心を癒してくれたり わくわくしたりそういう気持ちを感じる。そういう言葉が表現出来るのもカレンダーの良さだと思います。

書籍は開かないと そこに辿りつくことが出来ないが、カレンダーはかけてあることで 誰もが目にすることが出来る。その格言に共感してくださる方もいらっしゃる。それで救われ、あるいは明日からまた頑張ろうとか、そういう意味では カレンダーは 生活用品ではあるけれど、人々に文化だけではなく、 勇気や楽しさを伝えるすごい道具ではないかなと思います。