Story ~長寿企業の知恵~ 「 貢献 」
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諏訪貿易 株式会社
貢献 ~地域、業界との絆~

ナレーション

地域や業界との絆。
長寿企業に取って欠かせないもの、それは地域との関わり。
諏訪貿易が行っている社会貢献活動、地域との取り組みとは…。

石田:

現在、地域での活動など取り組んでることはございますか?

諏訪:

はい。京橋に私ども今の平河町に移る前に100年以上いたんですね。曾おじいさんが錦絵をやっておりまして、で、その頃からもう100年なんですけれども、私も高校2年までは京橋に住んでおったんですね。で、その頃京橋の、今高速道路のところが川になっておりまして、その川を復活させようと、京橋川再生の会というのを作って、まだ私京橋三丁目の町会の副会長をやっておるんですけども、それで、この前そこの大根河岸公園ってのがありましてね、大根が昔は海上コースだったんで、その大根が運ばれて、そこに水揚げされて、そこで市場があったんですね。
で、そこのところ、今2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、おもてなしの庭のそういった公募展が去年あったんですけど、それに応募しましたら、2020万円の賞金を頂いて、所謂その公園を和の庭に作り替えて、もう完成したんですけど。なかなか良いものに仕上がったんですけど、今度京橋にお出かけの節は、是非ご覧になって頂きたいと思います。

朝岡:

そうですか。

諏訪:

私ずっと先程お話中、海外に300何十回行ってもう社長業の時には一切そういうことは出来なかったんですけど、まぁ会長になってですね、地域に今度は、もう出てしまったんですけども、代わってやっています。

朝岡:

やっぱりその今の会社のある場所と違う、まぁもともとのルーツのね、長くいらっしゃったところに地域貢献するということは、今の会社にとっても必要なものだとお考えですか?

諏訪:

そうですね。やはりその土地によって私どもが今ここにあるというのは、京橋の時があるからだと思うんですよね。ですから、勿論今後、今の平河町の方も大事にしていかなくちゃならないと思いますけども。そういったことっていうのは。
ただ、それも私の父親がですね、本業を大事にしろと。仕事を大事にして、色々なその役職とかそういうのはその次だという、それを強く言ってましたので、私自身はやはり、若い者にそういったことを積極的にやるとかそういうことは薦めないつもりです。まぁ本業あってのことなんで。

石田:

業界との繋がりということで、何かそういう勉強会というのを開いていらっしゃると伺ったんですが?

諏訪:

はいはい。私ども、今でも札幌の大丸さんから、鹿児島の山形屋さんまで、百貨店さん、それから小売店にお願いしてるんで、そういった方に販売をして頂いてるんで、販売員さんにですね、きちんとした説明ができるようなそういったことを色々考えて、今日先程ご覧になって頂いた物とかそういったものを使いながら、実際に手に取ってジュエリーを見て、そして、品質を説明出来るようなそういった勉強会を定期的に開いております。
で、お店に行って開くこともあるし、つい先だって6月に、毎年6月に全国から一斉に集まって意見交換も含めてですね勉強会をやる。まぁそういったことを非常に大事だと思うので。そのやり方がですね、ただ理論じゃなくて、実際手に取って、宝石、ジュエリーを見て、そして判断していくという、そういう実習を中心に。

朝岡:

納得しながらね!

諏訪:

そうなんです。そうなんです。はい。それが大事なんだと思います。

朝岡:

あぁ、そっかー!