Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
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株式会社 新正堂
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

石田:

続いては「言魂」ということで、幼いころ先代や祖父母から言われた印象的な言葉、そこに隠された想いを伺いたいと思います。

渡辺:

「謙虚さを忘れるな」とよく言われましたね。あと「新橋で営業させてもらっている、新橋に恩返しできるまで成長しろ」って。成長できるほど儲かってなかったんですね。今少し運気も上がって2年前に港区の観光協会の会長もさせて頂いておりまして。それが東京タワーの前田社長が私にふってきたんです。

その当時副会長4年やってたんですね。ホテルオークラ、プリンスホテルに、東京タワーさん、はとバスさん、文化放送さん、世界貿易センタービルさん、モノレールさんに私だったんですよ。同じ社長でもレベルが違うじゃないですか。一緒に昼飯食っても食った気がしなくてね。4年間いろんなこと言っても全然通してくださらなくて。

次の会長ははとバスの社長になると思ったんですよ。そしたら笑点で円楽にいくかと思ったら昇太にいったようなもんじゃん。前田さんがうちにきて、「4年間お疲れ様でした。ぜひ会長を」と言われて、大丈夫ですかと声が出ないくらい驚きました。

ちょうど息子が4代目としてやりはじめてくれてたので、2,3日時間もらって、息子と女房に相談して。父が言ってた新橋への恩返しができるかもしれないからやってみたらということで受けたんですが、こんな大変なことだとは思いませんでした。

朝岡:

代々謙虚さを大事にされて、それがまわりの方の信頼を得たところもありますか?

渡辺:

そう思いたいですけどあまり謙虚じゃないかもしれないので。気持ちは残ってますので。港区を良くしようという想いはいっぱいありますので、色んなアイデアを出してくれと言われて。色んなことやってます。