永島医科器械 株式会社
NEXT100 ~時代を超える術~
“伝統と歴史がある永島の良さ”というのはこれからも継承していきたいと思っていますね。
ただそれだけだと古いものだけなんで、そうゆうようなものは残しながらも先ほど言ってる改革していかなくてはいけない。変化していかなくてはいけない。っていうようなものをやっていこうかと思っております。
ですから信頼信用で歴史をもとに…基づいた変化・改革をこれをやっていかなければいけないと思って。ダーウィンの言葉にもありますように、「強いものよりも、変化するものが勝ち残る」みたいな進化論がありますけど、まさにその通りで、とにかく時代の流れに対応して、先見性のある企業としてどんどん変化して時流に乗っていかないとやがて老舗も伝統もなくなっていくと思います。
だいたい耳鼻咽喉科のドクターは各科に比べて1番少ないんですね。
全国で耳鼻科医というのは9,000人弱です。
9,000人弱の耳鼻科医の中で3分の2が勤務医でほとんどが大学病院。そういう大きな大学病院に勤めてる。
でそれ以外の3分の1が個人の開業医、ということなので、なかなか街を歩いても耳鼻科の看板、開業医を見つけるのは少ないですね。
小さなマーケットを、うまくローテーションを組んで食べていくためには、耳鼻科だけではなく関連分野、耳鼻科の関連分野いわゆる脳外科、眼科それから歯科というようなところ。首から上は頭頸部と医学的には呼んでますけど、頭頸部、頭の部分首から上の部分を頭頸部の分野としてみんなその関連してくるもんですから、耳の治療したからと言って、根本は脳から来てたとか、目の方から来てたとか関連してるんですね。
ですからその頭頸部と言う領域で捉えて、今後は商品開発していかなければいけないと思ってます。
今それで脳外科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科みんな縦割りの縦割りになってますけど、みんないろんなところで接点があるわけですね。
だからその接点を見つけ出して今後は大きな手術になってくると、今流行の‟チーム医療”と言う、学科の先生が来て本当の根本の原因はどこにあるのかと言うことを耳鼻科じゃなくて、これは脳から来てるのか眼科の方から来ているということやチーム医療とか、トータル医療の時代に入ってきてます。これは世界的な傾向ですね。
~自らの志命~
昔からよく言われている…僕は今の社員に言ってますけど“5S”と言われている「整理・整頓」それから「清掃」それから最後「躾」ですか?そういうのがありますけど、その5Sはもちろんのことですけれども社内でも整理整頓できてない社員はやっぱり仕事できないです、僕から見ると。それはできなきゃいけないけどそれにプラス私は最近“3S”っていう。
何かっていうと、「スピード」と「センス」「スマイル」このSですね。
とにかくこの時代には世界的にも勝ち残っている企業にはスピード感があります。だからもたもたしていたらどんどん抜かれて置いて行かれる。やっぱりスピードが勝負ですからこれを理解できる人。それで人格者でありある程度仕事ができて健康。この3つのバランスがとれる人を後継者として選んでバトンタッチしていくのが私の使命だと思っています。
~事業を長く続ける上で一番必要なもの~
今回長寿企業というのテーマインタビュー受けているわけなんですけれども、日本は世界的に長寿大国だと思います。長寿大国っていうと一般の人は、いわゆる健康長寿、寿命が長いってことで捉えてますけど、長寿大国の中には今言ってる長寿企業…“世界一の長寿企業国”。あるいは“世界一の健康長寿の国”と2つあるんですね。
この2つはやっぱり日本人として自慢…プライドを持つべきとこであって、これからやがて高齢化を迎える各国欧米諸国も日本をモデルケースとしてどういう社会体制をしていくのかってモデルケースとして見てます。日本がやっているもので良いことは入れ悪いことは改革してくってことで注目の的になってるんで。
日本の長寿大国、企業においても人間の寿命においても両方の大国として今後走り続ける。そういったことがさっき言ったように「変化とスピード」これがないと企業は勝っていけないと思いますんで、これをぜひ「スピードと変化」っていうのを今後バトンタッチする人、今の人たちにも言い伝えていきたいと思います。今まで共通してる企業、残ってる100年200年1000年の企業を見てると「スピードと変化」必ずどっかにあります。そういった企業がみんな勝ち残ってきてます。
それは一つの長寿企業の秘訣だと私は共通項を見出しているところです。
永島医療機器株式会社、5代目代表 平尾泰明。
「『強い』ものでなく、『変化』するものが勝ち残る」という言葉の通り、
たえず『変化』『チャレンジ』『イノベーション』を繰り返し、
時代の流れに対応することが重要である。
この想いは、100年先の後継者へ受け継がれていく・・・。
最後のテーマはNEXT100、時代を超える術。
100年後にも変えない 「永島医科器械」にとって核。
そして、未来を見据え、変える必要のあるものもの。
「革新」を平尾泰明が語る。