Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
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株式会社 鍋屋商店
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

ナレーション
心に刻む言葉と想い。家族や先代、恩師から受け取った言葉、そこに隠された想いとは?

敏夫:「農家さんは絶対に大切にするように」って言われましたよね。それと、兄弟は仲良くということと、嘘はつかないということを先代は言っていましたよね、よく。
いろんなトラブルがある前に、農家を先に立てるというような感じで。たまには農家さんが変わったことを言っても、よく話して納得させるように、トラブルがないようにっていうことでね、よく大切にするんだよ!ってことは言ってましたよ。
全部違いますから、個性的にね。まぁそれ、よく性格を知るっていうことですよね。

敏之:農家さんとのそのやりとりだったり、言い方悪いんですけど、わがままというか、言ってるのをよく社長が聞いて、それなりに向こうが求めているものに、応えられてるかどうかわかんないですけど、それなりには応えながら、結局農家さんも「わかったよ」とか「じゃあ、いいや」っていう形にはもってってるなっていうのは感じるので、そのへんは上手いなというのは思っています。

敏夫::それは思います!

敏之::上手いと思ってる?

敏夫::うーん、察するんじゃないですか、商売やってる以上は。

ナレーション

続いて、7代目 齋藤敏夫が現在胸に刻む言葉。

敏之:“無理”っていう言葉を発言しないし、思いたくない。あとは、“一期一会”っていうところですね。商売に関しては、“三方良し”っていうのを心がけています。
物事、いろんなことが起きたときだったり、与えられたものに対して無理って思ってしまうと、可能性がなくなるというのもあるので、無理っていう言葉を発したくないし、思わないようにして、常にチャレンジして行きたいなという風に思っています。


~会社での役割~
敏之:僕が完全にいろんな口うるさく言う方ですね。

敏夫:そうですね。言ってますよ。「専務はきつい」って。ていう話がきても、「まぁそれが普通じゃないの?」って、私がなだめる方で。そう言う形をとってるようで、従業員にも。

敏之:でも、必要だと思っているので、はい。だから、そういう役目かなと。
最初の頃は私も、社長に言われたことをやってるだけだったので、最近というかここ数年は、白米の方を私が担当してるっていうのもあるので、そっち方向では、ある程度決めて、こういう風にするよっていう報告と最終確認的な感じで社長と確認して、言ってるなっていうところで。その中でもたまにというか、指摘を受けたりとかありますけど、基本的には、やれてるのかなというのはありますね。

敏夫:うん、あるね。最近私がやっぱり抑えちゃうんですよね。ほんとにもう、すぐにどうにかしろって言っても、それはダメだよとか、判断がつかないってことはないんですけども、自分が構えてやることが多いですよね。車1つ買うにも、なかなか判断つかなくて、どうするの?って言ってもなかなか決めないってことでね。自分は考えてるんでしょうけど色々と。もっと決断力がそういうとこではどうかなっていうとこがありますよね。それがいいか悪いかじゃなくてね。もうちょっと決断力が早くすればなぁっていうところが見えますよね。

敏之:家でも代々僕が結構「社長」と呼んじゃいます。

敏夫:私も「専務」って言ってます。「敏之」って呼ぶときはちょっと出た時に呼ぶことはありますけどね。食事行ったりするときなんかは名前を呼びますけど、会社にいるときはほとんど専務って呼びます。

敏之:父親としても旦那としてもあまりいい親だったり旦那ではないと思ってますね。一般的なイメージからすると。でもうちの母親からすると「これでいい」ってことでいるようなのでそういう意味では結果良かったのかなと思ってますけど。客観的に見たらあまり良くはないと思います。

敏夫:結構面倒見がいいですよね、それどころか。先代でも、私商売で忙しく出てても、結構話を聞いてやって、その中でもやってるし。私の女房にも、親なんですけどもね、色々話を聞いて、私は「わかったよ、わかったよ」って言うけども、「うん、うん」って聞いてるところをみると、どっちがあれでしょうね、話が合うでしょうね。親子ですからね。私は他人ですから。

敏之:いい意味で、適当というか、って言うのはすごく感じますね、いろんなものに。あまりそれやってどうなるかまでは考えずに結構やれちゃうところが羨ましいなってとこはあります。

敏夫:あるね!やってから考えてることと、本人が決まってからやるからズレちゃうんですよね!私はもう先に先行してやって、あ、じゃあ次を考えて言ってこうやってああやってってことを全部書いていくけども、専務は決まってからやるから、いつもそこのところの点がズレて、思えるところが一つのあれですよね、話の食い違いまではいかないけども、早く走れば?って思うのも多分にはありますよね。

私も色々冒険はしましたけどね、すーパーをやるとか、色々千葉市内に支店を出すとか、それは長年の時勢でその時は良かって、それが規制緩和でどうなってきたって変わってきましたけど、専務はこの米のこういう時代になってきて、やっぱり海外に進出しようっていうことで、それが今に至って、ここまでは多分4年ちょっとかかってると思うんですけども、まぁ軌道に乗れたっていうことは、私にはできないことだなという、そこだけは褒めるようなところはありますよね。

ナレーション

続いて8代目齋藤敏之が現在胸に刻む言葉。