Story~長寿企業の知恵~ 「 伝燈 」
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株式会社 桝屋
伝燈 ~受け継がれる伝統~

ナレーション

受け継がれる伝統。先代から受け継がれている書物や品、そこに隠された想いに迫る!

石田:

続いて、加藤さんも今8代目ですけど、代々受け継がれてきた書物などありますか。

加藤:

代々受け継がれているものとしては、焼き印です。鉄の棒の先に桝屋のマークが入っています。昔はお米とかを売っていたのですが、それが桝屋の商品とわかるように、焼き印を押していました。それが今でも残っていて、私どもの屋号の桝屋の原点の形として受け継がれています。

朝岡:

100年を越えますと、そのほかに印刷物とか本があったりしますか。

加藤:

ちょうど私の先代のころに桝屋の創業100年を迎えました。それを記念して100年の沿革の本を作りました。昔のチラシや、従業員の様子などの写真を沢山交えて、あと、制作の方を地域の郷土歴史を研究されている方にお願いしたこともあって、地域郷土の歴史流れと一緒に桝屋の歴史の流れを残していただいている本があります。

朝岡:

会社の歴史と地域の歴史が両方わかるような形なのですね。

加藤:

制作するときに丸藤のお客さんにも公募しまして、昔の写真ですとか、昔のもので丸藤や桝屋のマークが残っているものなど公募して、それを百年史の方にも載せています。

朝岡:

やはり100年超えているとお客様も世代を超えて、代々桝屋さんとか、丸藤でお買い物して育っているというお客さんいっぱいいそうですね。

加藤:

あと従業員の方も大事に取っていらっしゃる方がいますね。

朝岡:

ネットを結ぶことで、急に出てきた鉄道系のスーパーに、ある種対等に渡り合ったんですね。

石田:

一冊そのような雑誌があると、今の人もそうですけど、これからの人も、その冊子を見ることによって、桝屋さんの歴史が分かりますね。

朝岡:

本当に色々なことを伺うたびに、地域とのつながりというのが浮かび上がってきますね。