株式会社 教文館
NEXT100 ~時代を超える術~
それはやっぱり私どもの会社の創業以来の精神ですね。キリスト教の精神にのっとった事業の展開とそれを継承するというのがやっぱり一番の大きな部分だと思います。それは見失わないで続けていくことが大事だと思います。
ただ、書籍というのは今後どうなるかね、今後100年先どうなっているかって言うのはちょっとだれも予想できないこと。非常に激しい変化を被っている部分なので、それについては何とも言えないんですけれども、創業のそういう精神にのっとってですね、今後もやっていくのがやっぱり大事なんじゃないかと思いますね。
~変わらぬ銀座との関わり~
銀座の街というのが100年後どうなっているのかって言うこともちょっと・・・予想はつかないんですね。で、今と同じように銀座の特色が残ってほしいとは思います。
銀座って街は非常に伝統を重んじる街であると同時に、それでそうでありながら国際的な外国の企業もお店を出せるようなインターナショナルに開かれた場所でもあると思うんですよね。そういうストリートっていうか街を作ってきたと思うんですが、その中で私どもの会社がどういう位置を占めるのかっていうことについては、非常に大事なものなんで書籍に限らずやっぱり知的・文化的な部分というのは失われてはいけない部分があると思うので、そういうものを引き継ぎながらその街中で存在感を示すような企業であってほしいと思うし、それを目指して進んでいこうとは思っています。
〜過去の歴史を次代へ遺す意義~
やっぱり最初に作られた使命というものがあってそれがやはり・・・先ほどから言っているように宗教とも関係しているわけですね。
それからキリスト教の・・・日本の全体のキリスト教会の期待というか信頼というか信用というのもあるんですよ、実は。そういうつながりもかなりあるので、きちんとそういうものに応えられるような、やっぱり使命を持っていると思うんですね。ですからそれは中核なんですけどそれ以外にも社会の需要にこたえるという大事なものもあると思うんですが、両方やっぱり果たしていかなきゃいけないと思うんですけれども、それは会社が存続している意味と関わってくるので、それが大事だと思うんですね。
お金儲けをするだけならいろんなほかにも方法があるんですよ、実は。いい場所にもありますから。お金だけほしいんだったらそれは色んなやり方があると思うんですけれどもそうすると会社がもともとやっていることの意味が問われることになると思いますし。
ですからそういう意味ではきちんと歴史を踏まえて将来の展望を考えていかないといけないということが重要だと思っているのでそういう風に思ってます。
~長寿経営で一番重要なもの~
やっぱり信用だと思うんですね。お客様、要するに企業って言うのはそれ自体がただ良ければいいってわけじゃない。社会とねイントロダクションの中で存在しているわけですよ。どんな企業でもそうだと思うんですけれども。やっぱりそれはお客様や、社会との信頼に基づいて存在しているわけで、それを裏切らないってことがね、大事だと思うんですね。
銀座の人たちは私共の会社がキリスト教と関係があることを認識してます。だからといって街と関係のない特殊な吐出したものがそこにあるという認識ではなくて、非常に街と一緒に歩んでいる会社として皆さん認識しておられるので、私共も何か特殊な何か特別なことをやっている意識はなくて一番社会にとって役立つことをやっているつもりで仕事をしています。皆さんもそのように受け止めていただいていると思うんですね。
教文館、9代目、渡部 満が、次代へ届ける長寿企業の知恵…。
キリスト教の伝道、それにもとづく、人間性の確立という不変な信念
そして、創業から受け継がれてきた信用・信頼を守り続ければ
事業の内容は変わっても生き残る道はある。
この想いは100年先の後継者へ受け継がれていく・・・
最後のテーマはNEXT100、時代を超える術。
100年後にも変えない 教文館にとって核。
教文館にとっての「変革・革新」を渡部 満が語る。