カンロ 株式会社
言魂 ~心に刻む言葉と想い~
幼いころ先代や祖父母から言われた印象的な言葉、そこに隠された想いを伺いたいと思います。
三須:子供の頃に父親から短気は損気と何度も言われて怒られたことを覚えています。たぶん当時父に似て短気だったんだと思うんですね。そういう時に父親が自分に似て短気な息子を、自分の反省もあったんだと思うんですけど。
そういう言葉を思い出して、短気が起きそうなときには、短気は損気だと言い聞かして我慢するということに活かされているといえば活かされてるかなと。
じっくり考えるというよりは先に行動してしまうというところもあって、体育会系だとまわりからは言われます。中学から大学までずっと運動部を続けてきたのも影響して、そういう性格というか、すぐ動いてしまう。
指揮官先頭なんて言葉があるけど、わりと自分で行くぞ!って言って行っちゃうタイプのリーダーで?
三須:どちらかというとそういうタイプですね。
朝岡:社長となると下を育てるというか、管理職も含めて人材を育てていかないという役割もあるかと思いますが、三須さんがおやりになっている人材育成で大事なことはどんなことですか?
三須:社員によく言う言葉で「4つのC」ということがあります。
一つ目のCはキュリオシティー「好奇心」。常に好奇心旺盛に取り組む。何事にも興味を持ちなさいということ。
二つ目のCはコミュニケーション。メールやネットじゃなくて、実際に会って、目と目を会話をするということが何でも大切なんだと言っています。
三つ目のCはチャレンジ。これは社是にもなってますけども、挑戦するということ。
四つ目はコミットメント。約束して責任をとること。
これを4つのCとして社員に伝えています。どれも当たり前のことではあるんですけども、なかなか実行することが難しい4つではないかなと思います。
さっきの社是もですが、ぴちっと分けて分かりやすくするというのがお好きなんですね。
三須:社是は私がつくったわけじゃないんですけど。4つのCは分かりやすいかなと。覚えてもらいやすい。
石田:カンロさんはCSR活動にも積極的に取り組んでらっしゃると伺いましたが。
三須:一粒のメッセージということで、人と人とがキャンディーで繋がるということを意識した活動をおこなっています。世界の子供達に物資支援をするとか、あるいは緊急時の支援、教育の支援、地域支援といったことを、キャンディーから得られる収益やノウハウを使って、様々な支援をCSRとしておこなっています。
朝岡:やっぱりお菓子っていうのは口に入れると幸せになるじゃない。ウフッてなる。
石田:笑顔になりますよね。
朝岡:その延長って考えるとわかりやすいですね。
三須:そうですね。馴染みやすいCSRというもの、社員が簡単にできることからスタートするのがカンロのCSR活動の特徴かなと思います。
朝岡:大上段に振りかぶってえらいことやるんだってなると、構えちゃいますからね。
3つ目のテーマは「言霊」心に刻む言葉と想い。強い思いと信念が込められた言葉には魂が宿り、人の人生を変える力を秘めている。三須和泰が家族や知人から受けとった想い。そして現在自らの胸に刻む言葉とは?