Story~長寿企業の知恵~ 「 NEXT100 」
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株式会社 はし藤本店
NEXT100 ~時代を超える術~

ナレーション

最後のテーマは…「NEXT100年」時代を超える術。

革新を続け、100年先にも継続すべき核となるモノ。
そして、はし藤の4代目 上中康成が語る時代へ届ける長寿企業が持つ知恵とは?

石田:

最後に次の100年に向けて、変えるべきもの変えないもの。会社にとってコアとなる部分を伺えますか?

上中:

はい。やはり、ブレたくないというのは、この箸を取り扱う会社であるということがひとつと、あとは、日本の木材を取り扱っている会社であるということですね。

朝岡:

このところはね、もう一番大事なとこなんでしょうけどね、でもあの100年超えた企業って、変えていく部分もあったりするでしょ?
このお箸っていうのはその、これから何か変わるとするとどっか変わりますかね?それか、変わんない方が良いのかな、どうですかね?

上中:

どうですかね。うん、もう少し個人的には、デザインがあっても良いのかなと思うんですよ。まぁ非常にあの木の棒2本っていう単純なものではあるんですけど、もう少し遊び心があっても良いのかなって思っております。

朝岡:

ねぇ。あとやっぱり、お箸の使い方がね、私もね、これは子供の時に身につけないとなかなか治んないですよね!日本人の場合。海外の方は大人になって、箸の使い方学ばれるんだけども。そこのところの何か教育みたいなところとかぶるところってあります?

上中:

やってみたいですね!まだ、活動してないんですけど、是非やりたいですね!

石田:

僭越ながら、私、お箸教室をやっておりまして…

朝岡:

えっ!!!!!!

上中:

あららららら!

朝岡:

ホント?

石田:

小学校に、もう20校くらいまわらせて頂いて、授業をやらさして頂いているんです。

上中:

素晴らしいですね!!

石田:

なので、もし良かったら、機会がありましたらコラボさせて下さい(笑)

朝岡:

それはまた!(笑)

上中:

一緒にやりましょう!

朝岡:

それはまた意外なことを伺いましたけど(笑)

石田:

そうなんです。でも、ほんとに小学生の子たちって、これから東京五輪もひ控えてますけれども、そういった場でどんどんこれから外国の方とね、交流する中で、日本人だからこそ上手にお箸を使いたいっていう想いをみんな持っていて、お箸に関心のある子が多いんですよ!ですから、是非!

上中:

嬉しいです!

石田:

もう、ほんとのことなんです!是非コラボお願い致します。

朝岡:

まぁ、100年先、もっと先へも日本の文化をね、美しく伝えていくっていうのは多分、上中さんのような会社をやってらっしゃる方が引っ張っていくとこもあると思うんでね、その辺に向けては、何か新しいこういうことやってみたいってことはございますか?特に。

上中:

非常に日本の企業様は、うちもそうなんですけど、外へ出たがらないというか、非常に良いものを作ってらっしゃるんだけども、それ伝わってないです。それ、もっと欲しい人たくさんいます。っていうところ。やっぱりもっと世界に出るべきだと私は思っています。日本の良いものは素晴らしいので。

朝岡:

だから、外にね、向かって、日本の伝統産業だからこそいこうみたいなことですね。

上中:

勿論、多少その中で、デザインですとか変える必要はあるかもしれないですけども、もっと胸張って良いんじゃない、職人さん!って思うんですよね!

朝岡:

はし藤さんからね、今4代目ですよね?

上中:

はい。

朝岡:

あの、長い時間・歴史を重ねている長寿企業というのは、どんな業界にも有るんですけど、上中さんがお考えになる長寿企業だからこう長寿企業になるんだよね!っていう一つの秘訣というのかな?大事な要素があるとしたら、どんなところだと思いますか?長寿企業。

上中:

理念をブラさないことじゃないですかね。当社もずっとその吉野杉の割り箸を販売をしていて、他の工場が、プラントが世界になっても尚、国内のものを一生懸命こう伝えるっていうことをブレなかったっていうのが、長く続いた理由になってるんじゃないかと思います。
あと具体的にお話ししますと、外食産業でプラスチックの箸が今多いと思うんですけども、うちはそのプラスチックの箸って、売れば売れたと思うんですけど、あえてそれはしなかった。せずに、あくまでもうちはその日本の木材を使った箸を愚直に愚直に紹介をして売るんだっていうスタンスをとってた。そこが、最近でも良かった点だと思います。

ナレーション

理念や思いを貫くこと。
時代が変わっても、信念を持って”いいモノを一生懸命伝え続ければ、事業は長く続いていく。
愚直にやり続ける想いを大事にしていってほしい。
この想いは100年先の後継者にも、受け継がれるだろう。