アース製薬 株式会社
NEXT100 ~時代を超える術~
最後にNEXT100年ということで、次の100年に向けて変えるべきもの、変えられないものこれから会社にとってコアとなる部分を教えていただけますでしょうか。
川端:これまで創業125年という話をさせていただきましたけど、アース製薬はこの間に変化してきたんじゃないかなと思うんですね。殺虫剤から日用品を扱うところまでになってるということを考えれば、今後の100年というのは全く想像がつかない事業をやっている可能性は否定はしない。
今から100年前にまさかこんな園芸用品とか、芳香剤とかモンダミンとかをしてるとか想像してたかと言われればきっとしていなかったでしょうね。
そういったことになると思うので、非常にお答えしにくいんですね。地球と共生、地域社会と共生あるいはお客様と共生というの理念にあるとおり、その時のお客さまのニーズがどこにあるのかというのを見極めたあとで当社のできることがあると思いますし、ニーズについていける会社であればまだまだ100年後もアース製薬として生き残れる、立派な会社のままでいれるのではないかと思います。
そういった意味では今の事業に固執するようでしないようでというのが答えになるような、ならないような感じかと思います。
色々お話伺うと、お客様目線のものが大事、社内ではコミュニケーションという言葉がでてきたり、我々のイメージとしてはアース製薬は変化やニーズにすごく敏感なものを大事にすると言うところがあると思うんですけど、これから変化がありますけどあえて変えないものがあるとするとどういったものになるとお考えですか。
川端:社員も含めて事業をしていくのが人だと思いますので、コミュニケーション会話ができるのも人だからこそできる。
便利な世の中になったので使いこなす技術AI,IOTとか言われるのもあり、対応していきますけど、どんな時代になってもAI,IOTを使う、使いこなしていくのは人なので、人を大事にすると言うか我々社員が中心になるというか・・・アナログな時代に戻るという発想はなくて、今の時代にあった人を大事にすると言うか人が全てだと言うことは変えてはいけない変わらないことだと思いますね。
これだけ便利になっているし、AIが発達するから社員はいらないなとか、こういうことはうちの会社ではならないと思いますね。
原点の殺虫剤は害虫が居たら嫌だなってとこから御社が隆盛を極めていく道のりが始まって、気がつくと生活であったら良いなと思うものがいっぱい商品になって、そういうものを作っていく仕事というのは、仕事ということと同時に楽しみっていうか…
川端:そうですね。生活用品を扱う会社に入社してよかったなと思うことですね。
朝岡:まだ40代でいらっしゃって、長いスパンを見てもらえるという先代の希望もあって、青年社長として就任されて活躍し始めたばかりでまだちょっと早いかもしれないけど、次の後継者造というのはまだ考えていませんか。
川端:そうですね、結論から言えば、まだ考えてないですね(笑)。いずれ考えなければいけない時があるでしょうし、先代が私にバトンタッチしてくれた時の気持ちもよりわかるようになる、そういったことも経験できたらいいと思いますね。
石田:ちなみにですね、後継者となる方に、これだけは言っておきたいということってございますか。
川端:私もそうだったのですが、失敗をおそれずチャレンジすること、失敗してもリベンジしていく、やり返せばいいだけなので、そういう人を選びたいのでそういう人になっていただけたらと思います。
アース製薬、6代目川端 克宜
社員一人ひとりが生活者であることを常に意識しお客様目線で世の中のニーズを見つけ必要とされているもの、繰り返し手に取っていただけるような暮らしに寄り添う製品をつくり続ける。
お客様の暮らしに寄り添う製品を作り続ける。常に社員一人ひとりが生活者であることを意識し、お客様目線で世の中が必要としているモノ、繰り返し手に取ってくれるモノを生み出し続けたい。この思いは、100年先の後継者達に、受け継がれていくだろう…
最後に、文字Artist 平井省伍(ひらい・しょうご)がアース製薬6代目 川端 克宜の言葉から、感じ取った想い・メッセージを書に綴る…
「継続は力なり」
アースとは地球 空・木・大地 そして世界へつながる
進化はシンプルななかにある 情熱ある根が本物の力になる
革新を続け、100年先にも継承すべき核となるモノ…。アース製薬6代目、川端 克宜(かわばた かつのり)が語る時代へ届ける長寿企業が持つ知恵とは。