最後に次の100年に向けて変えるべきもの、または変えないもの、会社にとってコアになる部分を教えていただけますか?
特別な技術や特許のようなものに守られた会社ではないので、100年続いてきたということはひとえに人に尽きると思うんですね。変えないものに関しては読者と向き合う姿勢、事実によって物事を語る理念、ものづくりに対するこだわりというあたりが、これからも続けていかないといけないだろうなと思います。100年これが続いてきたのは奇跡に近いと感じる時もあります。
出版業界はここのところ逆風というか、若い人が活字を読まない時代に入ってきていると言われていますが、これから紙媒体というのはどうなると思います?電子書籍やネットにシフトするお考えもあるんですか?
もちろんそこはありますね。ただ世の中が複雑になればなるほどコンテンツは求められると思うんですね。色んなタイプのコンテンツが求められていて。私達はビジネスをひとつのドメインにしていますけど、冒頭申し上げたように、かなりコンテンツのタイプは広げている、ウィングを広げている状況です。お客様、読者のニーズに沿ってコンテンツを広げていく。求められてるし、実際、旧来型のメディアに触れる機会が減っていたとしても、スマホだとかタブレットを通じて、あるいはSNSのような形で、広くコンテンツに触れる時間はむしろ増えているのかなと思うんですね。となると私達が今の形で書籍、雑誌、WEBにその記事を転載するという形から、お客様の変化にあわせてどうコンテンツをアレンジしていくか、あるいは適応させていくかということが大事かなと思っています。環境はおっしゃるように厳しくて、紙媒体、特に雑誌は減少傾向にある。これは確かなんですけども。お客様がコンテンツを欲してないかというと決してそうではない。むしろその変化をどう見極めていって、リーチしていくか、提供していくかということが大事なのかなと思います。
紙媒体ということに絞るとダイヤモンド社だけではなくて、実際お客様に触れる場所である本屋さんとか、そういったところとの連携とか、どうお互い生きていこうかというポイントも大事になってくるかと思いますが。
その通りですね。書店さんの数自体は減少傾向にありますが、日本の都市の状況を地方も含めて見た時に、ひょっとしたら書店さんの役割、機能自体も変わってくるのかもしれない。その時に出版社としてどういう協力ができるのか。データ共有もそうですし、書店さんの機能の変化にあわせてコンテンツを変えていく。具体的な話にはならないですが、書店さんとのコミュニケーションを密にしながら、読者の方にものを買っていただく場所のプロデュースの仕方が変わってくるのかなという気がしていて。その時に私達が掴んでる読者の特性とか情報を共有しながらご協力できたらいいなと思いますね。その事とデジタル、WEBは食い合う話ではなくて、共存していく、補完していく関係にあるのではないかと今は考えております。
出版業界が今後大きく変わると思われますが、その中でダイヤモンド社のコアの部分を教えて頂けますか?
原点に戻ることになりますが、やはり創業者の理念である「数字で全てを語らせる」ということ。それからその後私達が経営理念として掲げた「コンテンツの独自性」。自分たちならではのコンテンツをどうつくっていくのか。それを事実によって語らしめるということ。その結果として経済社会の発展に寄与していく。それは読者にとってのベネフィットは何なのかということ、読者と向き合うという作業を丁寧に辛抱強くやっていくことに尽きるのかなと思います。
近い将来の出版業界の予測だけでも難しいんですけど、あえて聞きます、100年後に後継者という方がいたとして、その方に向かって今言いたいことはありますか?
「歴史に引きずられるな」って言うと思いますね。100年後で言えば200年ですよね。今の瞬間を良く見なさい。過去の遺産に引きずられるなと言うと思います。
そのときはダイヤモンド社は200年の歴史があるわけですもんね。
大事なものは受け継がれているはずですので、その段階で。だから過去の歴史に拘泥するな。過去の慣習とか、文脈に拘泥するな。その瞬間にとってベストなものを選択しろって言うと思います。
石田さんに質問するでしょう?間があるんですよ。石田ポーズと呼びたいですけど。この間で何をお話になるかという。それでまた出てくる言葉に説得力がある。喋ったら消しゴム効かないですもんね。
最後に次の100年に向けて変えるべきもの、または変えないもの、会社にとってコアになる部分を教えていただけますか?
石田:特別な技術や特許のようなものに守られた会社ではないので、100年続いてきたということはひとえに人に尽きると思うんですね。変えないものに関しては読者と向き合う姿勢、事実によって物事を語る理念、ものづくりに対するこだわりというあたりが、これからも続けていかないといけないだろうなと思います。
朝岡:100年これが続いてきたのは奇跡に近いと感じる時もあります。
出版業界はここのところ逆風というか、若い人が活字を読まない時代に入ってきていると言われていますが、これから紙媒体というのはどうなると思います?電子書籍やネットにシフトするお考えもあるんですか?
石田:もちろんそこはありますね。ただ世の中が複雑になればなるほどコンテンツは求められると思うんですね。色んなタイプのコンテンツが求められていて。私達はビジネスをひとつのドメインにしていますけど、冒頭申し上げたように、かなりコンテンツのタイプは広げている、ウィングを広げている状況です。
朝岡:お客様、読者のニーズに沿ってコンテンツを広げていく。求められてるし、実際、旧来型のメディアに触れる機会が減っていたとしても、スマホだとかタブレットを通じて、あるいはSNSのような形で、広くコンテンツに触れる時間はむしろ増えているのかなと思うんですね。となると私達が今の形で書籍、雑誌、WEBにその記事を転載するという形から、お客様の変化にあわせてどうコンテンツをアレンジしていくか、あるいは適応させていくかということが大事かなと思っています。
環境はおっしゃるように厳しくて、紙媒体、特に雑誌は減少傾向にある。これは確かなんですけども。お客様がコンテンツを欲してないかというと決してそうではない。むしろその変化をどう見極めていって、リーチしていくか、提供していくかということが大事なのかなと思います。
紙媒体ということに絞るとダイヤモンド社だけではなくて、実際お客様に触れる場所である本屋さんとか、そういったところとの連携とか、どうお互い生きていこうかというポイントも大事になってくるかと思いますが。
石田:その通りですね。書店さんの数自体は減少傾向にありますが、日本の都市の状況を地方も含めて見た時に、ひょっとしたら書店さんの役割、機能自体も変わってくるのかもしれない。その時に出版社としてどういう協力ができるのか。データ共有もそうですし、書店さんの機能の変化にあわせてコンテンツを変えていく。
石田:具体的な話にはならないですが、書店さんとのコミュニケーションを密にしながら、読者の方にものを買っていただく場所のプロデュースの仕方が変わってくるのかなという気がしていて。その時に私達が掴んでる読者の特性とか情報を共有しながらご協力できたらいいなと思いますね。その事とデジタル、WEBは食い合う話ではなくて、共存していく、補完していく関係にあるのではないかと今は考えております。
出版業界が今後大きく変わると思われますが、その中でダイヤモンド社のコアの部分を教えて頂けますか?
石田:原点に戻ることになりますが、やはり創業者の理念である「数字で全てを語らせる」ということ。それからその後私達が経営理念として掲げた「コンテンツの独自性」。自分たちならではのコンテンツをどうつくっていくのか。それを事実によって語らしめるということ。その結果として経済社会の発展に寄与していく。
朝岡:それは読者にとってのベネフィットは何なのかということ、読者と向き合うという作業を丁寧に辛抱強くやっていくことに尽きるのかなと思います。
近い将来の出版業界の予測だけでも難しいんですけど、あえて聞きます、100年後に後継者という方がいたとして、その方に向かって今言いたいことはありますか?
石田:「歴史に引きずられるな」って言うと思いますね。100年後で言えば200年ですよね。今の瞬間を良く見なさい。過去の遺産に引きずられるなと言うと思います。
朝岡:そのときはダイヤモンド社は200年の歴史があるわけですもんね。
石田:大事なものは受け継がれているはずですので、その段階で。だから過去の歴史に拘泥するな。過去の慣習とか、文脈に拘泥するな。その瞬間にとってベストなものを選択しろって言うと思います。
朝岡:石田さんに質問するでしょう?間があるんですよ。石田ポーズと呼びたいですけど。この間で何をお話になるかという。それでまた出てくる言葉に説得力がある。喋ったら消しゴム効かないですもんね。