株式会社 ちんや
貢献 ~地域、業界との絆~
地域って意味では、浅草ですので。いろんな会、いろんな趣旨の会がありまして、入ってるという感覚もないほどに入ってるんですね。幼稚園から一緒なもんですから。
朝岡:ちょうどみなさんが、幼稚園から一緒のお友達が、ちょうどそういう立場になって、お店の主人だとか社長さんだとかね、なってらっしゃる。
住吉:まあいろいろ、料理屋の組合であったり商店街であったり。
朝岡:ちなみに地域の役割、役職っていうのはいくつくらい・・・だいたい。
住吉:あーもう数えられないくらいくらいありますね。
朝岡:数えきれないって!?(笑)そんなに入ってるんですか!
住吉:ええありますね、なんとか理事とか、なんとか委員長とかいっぱいありますね。
朝岡:そうですか。
石田:たまたまかもしれませんけど、浅草という地域というのは企業と地域が密接な地域というような気がするんですけれども、いかがでしょうか?
住吉:それはよその土地の方から言われて「ああそうなんだ」って気づくような感じでして、さっきも申しましたけど、本当普通に「誰ちゃんいくつになったらこれやってね」とか、「学校卒業したらこういうのやってね」という話になるので、それを密接といえば密接なんだなと思いますけれども。
朝岡:(笑)
石田:生まれ育ったその場所から外へ出られないというか、そこでずっとお仕事もなさって、代々継がれてるって感じ・・・
住吉:そうですね。銀座と違うのはそこで、銀座の方はほぼ住んでなくて通ってきてますけど、浅草は店の上に普通に住んでる。ですから朝起きて、通りの掃除とかも一斉清掃だ!っと言って掃除もしますしね。別にボランティア・・・世間でいうとボランティアってとするでしょうけれども、ボランティアって感覚はないですね。「みんなやるからやる」っていうとこですね。
朝岡:生活とお仕事、これが一緒になってるところだから。
住吉:全然分離してない感じ。
朝岡:コミュケーションも当然生活も仕事も一緒に重なりますでしょ?そうするとやっぱり地域を掃除したりするのも、普通のご近所のコミュニケーションの一つとしてやってるから、取り立ててボランティアやってますとか。
住吉:ボランティアやってますって感じは全然しないですね。
朝岡:ないんですよね!それが浅草なんですね。
住吉:名前の呼び方もね、“ふみちゃん”って呼ばれてるんですよ(笑)
朝岡:(笑)住吉社長!なんていう人はいない?
住吉:そうですね(笑)社長なんて浅草で言われることはないですね。幼稚園の時に呼ばれた名前のまま。
朝岡:そっかー(笑)ふみちゃんね。これ浅草ですからね。
住吉:親もいるので、区別しなきゃいけない、住吉さんじゃ誰呼んでるかわからない。
石田:それでふみちゃん!
住吉:ええ、親もいて子もいてそれぞれ配偶者もいますから住吉さんだけじゃない話だから。
石田:それでお名前の方、下のお名前の方。
住吉:ふみちゃんていうとちんやのふみちゃんていうと僕のことです。
朝岡:長い付き合いだから「ちゃん」ですよね。「さん」じゃなくてね。
住吉:もう「ちゃん」づけですよ。
朝岡:ちゃんづけですよ、ふみちゃん。いいなー(笑)
石田:他にもすき焼きやさん、業界内での取り組みはありますか?
住吉:「すき屋連」と言っているんですけどね。
朝岡:すき屋連?!
石田:すき焼き連盟ですか?
住吉:そんな感じですけど、全国のすき焼き屋さんとすき焼きに関連しているお仕事の方と、後少しメディアの方も入っていただいて、そういう集まりを年に3回くらいやってまして、すき焼きのことに関して勉強して、その後はもちろん宴会!っていうのをやってますね。
すき焼きの宴会って楽しいんですよ。
(笑)業界のプロの方が集まってすき焼き勉強するんでしょ?それ究極に濃い集まりですよね!
住吉:ええ。
朝岡:そういう情報交換ということも、意外と浅草のお店同士ならコミュニケーションもあるんでしょ?離れているすき焼き屋さん同士だとうそう頻繁にないですからね。
住吉:それはそう。普通の状態だとあんまりないかもしれないんですけれども、だいたい始めて10年くらいですかね。何に3回ずっとやってますから。だんだん仲良くなってきますね。最初はちょっと警戒感があったりするんですけれど、純粋に業界団体じゃなくってですね、ちょっと関係ない方も、興味本位な方も多少入っていただくと、これが良かったりしてですね。で、興味本位で聞かれると、ぽろっと言っちゃったりして、言っちゃいけないことも言っちゃったりして、それを横のすき焼き屋が聞いてですね。
朝岡:そうなの(笑)
住吉:ポロポロと、まああんまり部外者に言いたくないことも話してるうちにだんだん仲良くなって。
朝岡:その好き屋連、作って維持している価値とか良さがそういうところでもだんだん出てくるですよね。
住吉:単純に楽しいんですよ。美味しいし。
石田:(笑)
住吉:これが美味しくないと続かないものですから。
朝岡:ちなみに、宴会やるぞって場所があるから、持ち回りでやってるんですか?
住吉:そうです。松坂行ったり米沢行ったり、熊本も行きますし東北も行きますし。
朝岡:うですかー。
住吉:楽しいですよ。
朝岡:すき焼きサミットだね〜
地域や業界との絆。
長寿企業にとって欠かせないもの・・・。それは、地域との繋がり・・・。
「ちんや」が行っている地域貢献、住吉史彦自身が行っている取り組みとは?