花嫁わた 株式会社
NEXT100 ~時代を超える術~
うちもこの時代の最中いろんな時代を生き抜いてきたんですけれども、昔はものが無かった時代、ないがゆえに作ればいくらでも売れた時代っていうのはあったと思います。
その次に“大量消費時代”って言うのがあって、今度はものがそれなりの価格であればいくらでも、“ある程度価格に見合っていればいくらでも売れる時代”が来て、今は“ものがいいのは当たり前、安いのも当たり前。それ以上の喜びを感じられないとモノが売れないという時代”になってきたと思うんですよね。
その喜びはこの商品にすげーありますよと、すごいありますよと連想させるために、もうものだけではなくて、いわゆる宣伝だとかプロデュースだとかマーケティングだとか、本当にそのもの以外の部分の価値って言うのを創出しなければいけない時代になってきてしまったんじゃないかなあという風に思います。
でもその中で、モノを直すって行為の場合はそことは全くかけ離れた、今まで使っていたものが蘇って戻ってくるっていう感動っていう軸があるんですよね。この感動の軸っていうのが、これからその100年生き残っていくための非常に重要なキーワードになっていると思うですよね。この感動自体は誰もが感じる人間共通の本当に普遍的なものなので、ここを大切にしていくって言うのが100年先のための非常に外してはいけないところなんじゃないかと。
~求められる革新~
普遍このものを直すって言うことが絶対変えないで、でもモノを直すって言うことが何が直って言うのかあるいはどのように直っていくのかって言うのを、しっかりお客様に伝えながら、それを何をなすべきなのか、そのために何をなすべきなのかっていうのを考えていくって言うのが、考え抜いていける人材って言うのが必要なんじゃないかなっていう風に思ってます。
常に人の持つ普遍的な価値観、このものを直すって言うことからブレることなく、何を直していくか?どのように直していくか?っていうことを常に探求しながら100年後の未来も生き残っていける企業であってほしい。それはお客さんのためだけではなくて、社員のため、工場の人たちのため、うちのこのものを直すっていうことに関わってくれている人たちが笑顔で入れるようにするために、そういうふうにいてほしいかと思っております。
やっぱり時代に合わせて変化していくことなんじゃないかなと思うんですよね。
要はオリジナルを作る必要はないと思うんですよ。実際に布団のリフォーム、うち直しも・・・仕組み自体は昔からあったものなんで。ただやり方が時代にあっていなかっただけ。
今度先代が作り上げてきたものも、今度やり方は構築できたけれどもそれを伝え方が仕組みの作り方がまだまだ未成熟だっただけ。
今はさらにそれを50年先にっていうところでいくと、それを考え見抜ける力を、自分も含めてなんですけれどもまだまだ持てていないだけ。でもそれは、学んだり変化していけば良いことなので。ただ、ただ守るだけじゃダメなんじゃないかなと思いますね。
花嫁わた、6代目、吉村祐介が、次代へ届ける長寿企業の知恵…。
「モノを蘇らせる」という仕事は、
時代は変わっていっても普遍的なものであり、
甦るという価値が色あせることはない
お客様に喜ばれていくために、
社員や関わる人達が笑顔でいるために探求し続け、
100年先も会社を継続させて欲しい。
この想いは、100年先の後継者へ受け継がれていく・・・。
最後のテーマはNEXT100、時代を超える術。
未来を見据え、変える必要のあるもの。
「変革・革新」を吉村祐介が語る。