Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
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ヤマト 株式会社
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

石田:

続いては「言魂」ということで、幼いころ先代や祖父母から言われた印象的な言葉、そこに隠された想いを伺いたいと思います。

長谷川:

母や父から言われているのは一般的なことで、嘘をついちゃいけないとか、人を騙しちゃいけないとか、何事にも一生懸命取り組みなさいというようなことしか言われていません。

朝岡:

アメリカでの生活やご自身の人生の中で、この言葉は今の仕事にとても結びついているということがあれば教えてください。

長谷川:

前の上司が非常によく出来て、会社のオーナーでもあったわけですけど、彼から言われたことは「まず何か問題があったら、自分の中でよく噛み締めて、あくる日に答えなさい」と。きちっと考えてから答えを出せというのが一つ。

もう一つは偉い人ほど働くなというのをその人の背中を見ながら学んだということ。あと私の大学の担当教授だった先生が「アンテナは高く、腰は低く」と。その3つは印象に残って、現在でも実行していることです。時代を先読むというのが重要だと思います。

朝岡:

特に社長だと、言われてパッと返すのも良いけど、ちょっと整理して翌日。

長谷川:

翌日だと長過ぎるケースが最近多いんですけども、ちゃんと噛み締めてから、すぐカッカするんじゃなくてですね。それは言われました。

朝岡:

アンテナは高く、腰は低く。

石田:

勉強になりますね。

朝岡:

「ギャラは高く、腰は低く」と言っていた先輩がいましたが、大違いですね。アンテナを高く。

石田:

そうありたいものです。人材育成で心がけているところは?

長谷川:

前の会社でもそうなんですが、私がペーペーの頃から色んなところに連れてってくれまして、それこそIMFの総会であるとかですね。日本の偉い方がいると、「この人何なの?」と聞かれるので、彼らはバックキャリア、鞄持ちだと言って紹介してくれました。

それを今でもオンザジョブで、お客様にできるだけ若い人を連れていったりとか、工場を見させるとかいったことはやっています。

朝岡:

人を育てるというのもリーダーとして大事なお仕事ですものね。

長谷川:

学校に行かせて勉強させるのも一つの手なんですけども、うちの場合は、何かの資格をとった場合は会社からサポートしますと。何かをしたいというだけではダメですよと。ちゃんとフィニッシュしたらやりますという。

石田:

例えばどういった資格ですか?

長谷川:

英語もそうですし、介護労務士とかもありますよね。レクリエーション介護士とか。まさにこういう商品は高齢者、老人ホームのレクリーションに使って頂いてるので。何か社会貢献しないといけないと思うので、そういうことをやっています。