Story ~長寿企業の知恵~ 「 決断 」
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京橋白木 株式会社
決断 ~ターニングポイント~

ナレーション

続いてのテーマは「決断 ターニングポイント」
会社の発展と共に訪れた過去の苦難
それらを乗り越えるべく先代達が下した決断に迫る

茂雄:やはり私の父の代になるんですけど、バブルが崩壊してからやっぱり業界的にもずっと沈んでて、僕も僕と父の間に結構歳の差があっていわゆる事業承継がうまくいかず、父が3代目の父が60歳の時に僕が24歳だったので、多分これが10個(歳)ずれていたら事業承継もうまくできていたんでしょうけれども、、いかんせん社内の空気が、ずーっと右肩下がりで売り上げも下がっていて非常に大変だったっていう時期がありました。
私の母をはじめ、2代目の次女の方と長女の方いわゆるファミリーがとにかく会社を継ぐっていうことで僕の代にバトンタッチするまで、とにかく踏ん張ってくれたっていうのが一番大きいと思いますね。


〜災害時の苦難〜
雷太:やっぱり東京中の飲食店さんがぱたっと静かになりましたので、全く影響がなかったかって言われたらそんなことはありえないんですけれども。

茂雄:本当にこれ倒産するなって思って。全部オーダーストップしたんで。僕は海外出張のフライト中に地震が揺れて本当はその日に成田に着く予定が、博多空港に着いて。会社の状況も、あの時はラインとかなかったんで全然わからなくって。落ち着いて連絡が取れて、まあ大丈夫だってことで、社員もお客さんに被害がない。
それで嫁さんから電話かかってきて、メール入って、家に帰ったらうちは千葉の県の浦安に住んでいたんですけど、当時。家が液状化で後から保険会社に行ったら半壊扱いになってて。家は本当に泥だらけになってて。傾いちゃって。一番被災しているじゃんっていう感じで。
その時家のある浦安市は水道ガス電気も止まって家の中でキャンプをしている状況で。でもなんか自分の弱さで社員にそれを相談できなくて・・・助けてくれって。格好悪いというかなんというか。もう会社も売り上げ下がっているし家もこんなんだしヤベェなーと思ったことはありましたね。

ナレーション

続いて、4代目代表、竹下 茂雄のターニングポイント。

茂雄:ずーっとちっちゃい時から柔道をやってて、それこそオリンピックの選手になるんだってくらいの夢でやってて、体育大学出て。それまでやったんで、夢叶わずだったんですけれども、どうにか柔道を教えたいということで、千葉の公立校に教員として勤務してやったんですけれども、柔道部がなかったっていうオチで(笑)
教員やりながら教員試験とか採用試験とか受けながらやってたんですけれども、親父がとうとう体調崩したぞとなって「実家に戻ってこい」ということですぐ、教員自体は1年ちょっとで戻りましたね。
正直入った時は理解していなかったんですけれども、後から考えると9期連続で売り上げ落としていて、今決算書見ると後4,5年で債務超過になってたなっていう状況なんですね。
自分自身はそんなこと理解していなくって、実家の商売がそんなにいけてないなんてわかんないじゃないですか。
なので入ってすぐ必死にやって、やっているうちにちょっといけていないことに気がついて。例えば当時パソコンが会社に一台もなくて全部伝票を手書きでやっていたり。お客様の荷物を扱っているのにくわえタバコで作業してたり、これはあかんなっていうのをずーっと感じてて。
ただ3年間は我慢しようってことで我慢して、それからやったことはまず「社員たちに数字を公開すること」と、後「流通の経路を変えること」をやりました。
いわゆる私たち河童橋さんとか築地の販売店さんに卸してその先に飲食店さんがあるっていう流れだったんですけれども、それじゃ生きていけないということで、直接飲食店さんにアプローチするようにして。相当業界からは「中抜きするの?」みたいな圧力はあったんですけれども、今考えるとそのとき踏み出しておいて間違ってなかったなっていうのは感じてますね。

ナレーション

続いては、竹下雷太のターニングポイント。

雷太:ごくごく最近ですけれども、やっぱりなまじ仲がいいと言われてきた兄弟だったので、それが仕事が関わるとどうしてもそういうわけにはいかない状況がずーっと続いて。何度もやめようと思ったし。本当に嫌だなと思うことは数知れずっていうくらいあったんですけれども、それが心の仕組みだったり、お互いを理解するだったりっていうことを学んできてやっとこう・・・自分と違うんだ。人はこう違うんだっていうことでなんか変わってきたというとこですかね。特にここが(兄弟間)ワンツーのトップでやっている以上はギクシャクすると会社全体がまずいので(笑)

茂雄:子供の時はすごく仲よかったですね。

雷太:そうですね。

茂雄:(笑)

雷太:(笑)よくくっついて歩いてましたね。はい、もちろん喧嘩もしましたけれど。基本的には仲よかったですね。相談はだいたい決まったことをベースに話すので(笑)

茂雄:相談じゃなくて連絡だよな(笑)

雷太:(笑)

茂雄:報告?(笑)

雷太:(笑)

茂雄:重めに言って解決するくらいだったら全国の兄弟の社長さんは救われていると思うんですけれども。やっぱりそのちゃんとした外部の研修機関でやらないと、相当もうお互い心の中で思っていることを取れないので。簡単に言うと洗濯をするというか(笑)

雷太:(笑)


〜お互いの長所〜
雷太:やっぱりこう・・・見切り発車かもしれないけど、パッと前に進める大胆さとか直感的に変化を感じ取ったりっていうのはすごいなあって思いますね。

茂雄:まず僕が未来しか見ていないでどんどんどんどん動いちゃうタイプなので、それをしっかり今の自然体・・・会社としてどうしても膨張しそうな時をしっかり抑えてくれている。「膨張だよね」みたいなのをちゃんと地に足をついてやってくれているなと思いますね。

雷太:まあなんでしょうね。ええかっこしいというか。

茂雄:ははははは(笑)

雷太:よく見せようとしたがる・・・ところですかね。現実よりちょっと上げて言うようなところかなーと(笑)

茂雄:僕はとにかくええかっこしいとおっしゃるのもわかるんですよ(笑)

雷太:(笑)

茂雄:なんか未来のこと喋っちゃうんで、その間の翻訳をもうちょっとしてくれると社員に伝わりやすいかなって。こことここに(入り口と出口)なっちゃってるんで、この間くらいをちょっとお互いで伝えられるといいかなって。お願いします(笑)

雷太:お願いします(笑)