Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
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株式会社 今朝
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

ナレーション

続いてのテーマは「言魂」心に刻む、言葉と想い。

強い想いと信念が込められた言葉には魂が宿り、人の人生に大きな影響を与える。
藤森朗が先代や家族から、告げられた言葉の裏に隠された想いに迫る。

石田:

続いては言霊ということで、先代やおじい様、おばあ様から言われた印象的な言葉、またそこに隠された思いを伺えたらと思います。

藤森:

特に家訓はありませんし、(先代から)言われたことはないのですが、家族ではないのですが、小学校のとき担任の先生に「喜んでそれをやっていますか?」と聞かれたのが、今でも印象に残っています。やはり嫌々やっていると顔や態度に出るので、気持ちが入らないのでお客様と接するときも喜んでお仕事させて頂くということを常に心に置いておりますね。

朝岡:

やはり、幼い頃に言われたことは印象に残りますね。しかも、お店をされているので、それが直結しますね。それは社員の方にも伝えるのですか。

藤森:

直接同じ言葉ではないですが、「自分本位ではなく、お客様の為に」ということは伝えていますね。

石田:

今、社長ご自身が心に刻んでいる言葉はありますか。

藤森:

よく利他主義「人のために」ということを第一に考えていますので、他には何でしょう特に無いですね。

朝岡:

なかなかお店をやって伝統がきて評判ができてきたりすると本当はいろんなことをやりたくなる経営者が多いと思うんですけれど

藤森:

そうですね、私の場合はドイツから戻ってきた時に、一階のテナントさんが抜けたもんですから、それから洋食…ビストロを17年くらいやって、やり尽くした感があるので、今はもうすき焼き一本で十分ですね。

朝岡:

あーそうですか。

石田:

経験を

朝岡:

経験なさっているからね。さっきの言葉の質問に戻りますけどね、ドイツでアルバイトなさって働いていらっしゃる時にお客さまとかあるいは仕事の現場で言われた言葉で何か印象に残っていることってありますか。

藤森:

ドイツですか…

朝岡:

なんかドイツでやっていらっしゃる時に色んなお客さんいらっしゃって、この人の言ったこと今思い出すと、そうだったなーとかっていう、働いている現場で言われたこととか。

藤森:

始めてすぐの頃に、大学は出たとはいえ日本ではアルバイトでちゃんとしたサービスってものを学んだことがなかったもんですから、ワイン注ぐのも注ぎ方を知らないですよね。開けるのもやっとで首根っこ持ってホイッと注いでしまったんですね。それはすごい怒られました笑

朝岡:

あーそっか。

藤森:

ちゃんと下をもってていうのを知らなかったもんですから。とにかくやれって言われるからやったって感じで、でその頃は「教えてくれないから!」と悪態ついてましけど笑 言われてみればひどかったなとは思いますね。

朝岡:

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」というじゃないですか。やっぱり若い頃にそういう経験ができたって幸せですよね。

藤森:

そうですね。

朝岡:

そっかー。やっぱり外国は行ってみるもんなんですね。

石田:

そういえば外国にはチップの文化がありますけど、日本には無いですけれども、チップって必要だと思われます。

藤森:

外国の場合はお金で感謝の気持ちを直接つたえられるって言うことがあるので、そういう文化でもありますから。日本の文化でも昔はありましたよね?今も相撲の末席にいく時に御礼をちょっと渡す方もあれば、旅館にいく時にお願いしますと渡すって方もいるので、私はあってもいいなって思いますけどね。今は今日はご馳走様でしたってことでお渡しになる方もおりますので。

朝岡:

チップわざわざポチ袋であげるっていうのもありますし、あとは小銭なんかをね、お釣りのねこれは取っておいてください、みたいなのもありますしね。

藤森:

ありますね。

朝岡:

やっぱり新橋ってね、粋なところだから、そういうのがわかっていらっしゃるお客さんがくるとちょっと嬉しかったりしますよね。

藤森:

そりゃそうですね。

朝岡:

食べるだけじゃなくて周りも含めて文化みたいなところがあるからね。特に新橋銀座あたりとかあるのかもしれませんね。