Story ~長寿企業の知恵~ 「 貢献 」
←前のパート
次のパート→

ホットマン 株式会社
貢献 ~地域、業界との絆~

ナレーション

続いてのテーマは…「地域や業界との絆」
長寿企業にとって欠かせないもの、それは「地域との関わり」
ホットマンが行っている地域との取り組み、社会貢献活動とは?

坂本:

我々東京都青梅市はですね、青梅マラソンという非常に大きなイベントがありますので、ここでですね、参加者であったり、そういった方にタオルを使って頂きたいという想いからですね、記念タオルを作ったりということはやってますね。
あとは、我々、工場感謝祭ということで、年二回、本社の青梅の工場でお祭りを開いてですね、二日間、土日でやるんですけれども、ここに二日で5000名を超えるような方達に来ていただいて、青梅の活性化にも繋げていきたいという想いがあったりですね。
あと、小学校の工場見学とか、そういったものの受入は非常に率先してやらせてもらってます。

朝岡:

やっぱり地域との取り組みは、他の会社、一般の会社と比べるとかなり濃い、というかね、感じられますけどね、やっぱり取り組みからはいろんなことが、また参考になることって、得られたりするわけでしょ?

坂本:

そうですね、やはりその、想いとしてですね、鎌倉時代以前から織物の里であったこの青梅の、脈々と続くこの歴史であったり、文化であったり、想いであったりと、そういったものがあって初めて我々、今、あるという風に思っていますので、やはり貢献していきたいと言いますか、こう、還元していきたい、もっと盛り上げていきたい、という想いが非常に強くありますね。

石田:

そしてですね、展示会も年に一度、青梅で開かれているそうですね?

坂本:

はい、そうですね、毎年4月のあたまにですね、展示会という形で、本社、工場のところでやらせてもらってます。

朝岡:

今その様子がね、映ってますけど…
なんか、青梅の本社っていうよりも、東京都心にある、これ専用のところでいっぱいスタッフ雇ってやりました、みたいな美しい感じですけど、どうなんですかね?

坂本:

そうですね、実際はですね、青梅にあるお店の一部を、この時期だけこういった展示会場にしまして、自社で取り組みとしてですね、いろんな方を呼んで。
例えば、お店の、例えば百貨店さんですね、そういった方であったり、一緒に取り組みをやってる方であったりに知って頂くということでですね、あえて都心でやっているわけではなくて、青梅でやっているというのは、やはり我々の歴史であったり、青梅の環境であったり、もしくはその工場であったり、なかなか作ってる工場、って見ること出来ないと思いますので、そういった精神性も含めた部分も知っていただこうということで、あえて青梅でやってですね。
で、この我々の工場の裏に、創業者の家が、今は使っていないんですけど、もう住んでいないんですけど、家があってですね、こちらに来ていただいた方をご案内して、社員が手打ちで作ったお蕎麦なんかも振る舞ってます。

朝岡:

創業者だから明治元年の頃の建物が残っているんですか。そこで手打ちの蕎麦!
まあ、タオルも手で使うけど、お蕎麦も手でね…さっきの、とても素敵なディスプレイとか、それもみんな社員の方がお考えになってる?

坂本:

そうですね、まあ我々中小企業ですので、お金が無いというのも、ひとつもちろんあるんですけれども、やはり、自分たちが参加することで、今回の展示会にどういう想いを込めているのか、というところをしっかり伝えていく当事者になってもらいたいという想いと、やはり社是である、「創造」という部分、どういった物づくりで、どういった見せ方が出来るか、というところも含めてですね、自分たちでやっていくと。
で、来ていただいた方には、あえて都心でやっているわけではないので、知って頂くとともに、おもてなしとしてですね、そういったお蕎麦の振る舞いなんかもやりながら、楽しんでいただく時間にしているような、ちょっと変わった展示会になっています。

朝岡:

そこがオリジナリティのね、ある会社の、空気が全部ね、いらっしゃったお客さんに分かる、感じられるっていうのは、濃いですね。そうですか、こう、蕎麦っていうのは、しかし、振る舞うのは、社長が蕎麦好きとか、そういうことではなくて?

坂本:

そうですね、自分たちで手作りが出来て、喜んでいただけるものってなんだろう、という風に考えたところですね、特に展示会の場合、朝から夕方までの間で、お昼時に来られる方もいらっしゃいますし、青梅の場合、近くですぐに食事とれるようなところが、そう多くはありませんので、そういったときに、その場所を使って食べていただけるもの何かな、と考えたときに、お蕎麦良いんじゃないかな、と思いまして。

朝岡:

確かにね!

坂本:

まあそれ以前は野立てでお茶を立てて飲んで頂いていたんですけど。

朝岡:

あ〜、それも優雅ですけどね、やっぱり蕎麦だね!地域大事になさっているんですね。

石田:

よく伝わってきますよね、でもそれだけ、もうずーっと青梅との繋がりというのは、大事なんですね。

坂本:

そうですね、やはり育てられた部分というのもありますし、その、日本製というもの、本当に価値があると言われていますけども、私の中で、日本製だからすべて良いか、というと、ちょっと疑問に思う部分もあるんですね。やはり日本製だから、これが出来る、これが出来るから良いものだ、という、「この部分」というものをしっかり作っていかないといけない、と。
それはやはり、我々の場合は歴史の中で磨いてきた技術であり、知識であり、美意識であり、というところだと思っていますし、例えば日本という土地で同じタオルを作っていても、海外の方を雇ってきて、安い労働力として作っている会社さんもあるわけですけれども、我々は、やはり還元したい、貢献したい、という想いから、例えばパートさんは青梅の方に来ていただいて、物づくりをしていると。
当然、値段的にと言いますか、給与もそういった意味では安くは出来ませんので、徹底的に良い物を作ろうという方向に進んでやってると、そういう会社ですね。

石田:

いや、こうやってお話伺ってると、本当に改めてホットマンさんは地元を大事にされているってことがよく伝わってくるんですけども。

朝岡:

なんか哲学って言うと固くなり過ぎるかもしれませんけど、そういうのをちゃんとお持ちになって、ものを作ってらっしゃるっていうのはね!とてもこう自然に伝わってくるという気がしますよね。