Story~長寿企業の知恵~ 「 NEXT100 」
←前のパート
企業トップに戻る

株式会社 江戸清
NEXT100 ~時代を超える術~

ナレーション

最後のテーマはNEXT100、時代を超える術。
100年後にも変えない「江戸清」にとっての核。
そして江戸清にとっての革新を、4代目代表 高橋伸昌が語る。

高橋:

やはり“安全安心”これに尽きるんじゃないですかね。安全安心は当たり前だって。今我々にとって水のようなもの。でもこの水のようなものも、常に注意をしていないと悪い水になってしまう。この安全安心ということが食品会社の生命線だという風に思ってます。これがあってこそ初めて、“美味しさ”がプラスアルファとして出てくる。“美味しさ”が先にあって、安心安全がおざなりになっていれば大きな事故が起きる。
だから、江戸清としてはこの安全安心ということが、長く企業を続けていくうえで一番の重要事項だと思っております。


~江戸清の今後の課題~
やはり、“経営とは時代に対応する技術だ”という風に言います。今後日本がどんな編成をしていくか、これは将来のことはわからないですが、少なくとも人口動態を見ますと少子高齢化、これがますます進んでいくということになると、いわゆる“働き手”が少なくなる。もちろん海外から働き手を雇うとかいろんなやり方があると思いますが、そういうためには、できる限りの省力化、これはやはり会社がやっていかなくてはどうしても直面していく。
今まで10人の働き手がいたのが5人で済むように2人で済むように、1人で済むように、そういうことの技術革新いわゆる会社の中でのイノベーション、イノベイティブな活動を支援していかなくてはいけないんじゃないかなと思います。


~後継者への想い~
良く中小企業では、息子がなりますよね。あれはよくできた日本の経営システムで、欧米のような合理的な判断基準でやると息子がだらしないとなれないわけですよ。
ところが日本というのは情感豊かなもので、多少馬鹿でも息子だったら許せるという背があるんですね。これは面白いものでね、「あいつやったら潰れるよな」って言ってても、側近がその分一生懸命やったりとかですね。うまくできているわけです。

私にはたまたま男の子がいないわけですね。ですからずっと高橋家で続いてきたものが、やっぱり婿養子にしない限り途絶えてしまうと。逆に見たら、会社にとって一番大切なことは継続こそ、事業継続こそ一番重要なことだという風に思ってます。

ですから京都のように何百年、何千年も続いた会社は婿養子を取ったり、人様の力、人様のDNAを入れてうまく会社をリバランスして、長く持たせるようなやり方をしている。
江戸清もそういう意味では、プロパーの人間を次期社長にしていかなくてはいけないという風に思ってます。

私も2000年に社長になりましてね、もうかれこれ20年近くなります。そろそろ逆に見たら“若い力”。社長、“社長というのは一番活力あふれる人間”。そういうところに若い力を投入していかなければいけない。わたしが60という節目になった時にその若い力をどれだけ応援できるか。また、会社を対外的にもっともっと引き立たせることができるか、そういうことのためにですね、やはり社長の交代というのはそんな長い先ではないと。来年とか、そういうような時に考えていきたいと思ってはおります。
一つの自分にとっても還暦という節目になりますので、そういう節目の時に区切りが一つつけれるのかなと思っております。


~高橋伸昌の使命~
細かいことを言えばきりがないですからね。大雑把なことを言いますと、“次の後継者が継いだ時に従業員をはじめとしたステークホルダーが心配になるような事業承継はさせない環境づくりを自分がやる”ということだと思っております。
ちょっとわかりづらいかもしれませんけど、うちのおやじが私にバトンを渡したときに、(継ぐ)その前に「経営計画」を作らされました。うちの父とも何度も手直しをして、それを発表したのが社長になる前年でした。

ですから「翌年に社長にするぞ」と言われたときに、社員の方は前年からの経営計画をこいつが頭首していくんだ。つまり大きな変革はない。実はこの中にはいろんな変革があるんです。
ただ、体制が右から左に変わってしまう、自分が心が落ち着かなくなってしまう、そういうものって言うのは人がどんどんどんどん離れていってしまう。

ですから次の社長にはちゃんとお互いが話して、「こういう方向で」って言うのは自分が出して、社長が「右から左だ!」ってやるんではなくて、常に事業は継続していく。みんなも心穏やかにそれをやっていく。でも、新しい力が、新しいトップがその分皆でやろうぜっていうそういう環境づくり、これは私が一番、私しかできないことかなという風には思っております。


~長く経営していく上で大切なもの~
それは“折れない心”もっと言うのであれば“竹のようにしなやかな心”。
折れたらばもうその場で終わってしまいます。経営、事業というのはその時々に応じていろんな大変な時期、ノリにノっている時期もありますけど、大変な時期そういう時期のほうが実際多いんですよね。こういう時に絶対折れない。それがすごく大事かなっていう風に思います。
現実面では“利益”。先ほども言いましたけれども、利益は企業継続には絶対に必要なんですね。利益がない会社は社会的に絶対的に悪なんです。要は企業である以上利益を出していかなくてはいけない。でもこの利益が次のための投資につかえるもの、従業員に給料に払えるもの、この利益があればこの会社がきちっと回っていく。利益をどんどんためることが目的ではなくて、色んな意味で企業の発展のために利益を使うための利益、つまり「手段としての利益は絶対に必要だ」と、ここは譲ってはいけないと思っています。

ナレーション

江戸清、4代目代表 高橋伸昌が次代へ届ける長寿企業の知恵…。

「安全・安心」

安心・安全は食品業界にとって水のようなもの。
常に注意していないと悪い水になってしまう。
この安心・安全こそが食品会社の生命線だということを意識し
安心・安全があってこそ美味しさがプラスアルファとして付いてくる。

この想いは100年先の後継者へ
受け継がれていく・・・。