Story ~長寿企業の知恵~ 「 言魂 」
←前のパート
次のパート→

株式会社 ちんや
言魂 ~心に刻む言葉と想い~

ナレーション

続いてのテーマは「言魂」心に刻む 言葉と想い
強い想いと信念が込められた言葉には魂が宿り、人の人生に大きな影響を与える。
住吉史彦が先代や家族から、受け取った言葉の裏に隠された想いに迫る。

住吉:

実は、自分が作ったんですけど、「本当の資産は財務書評には乗ってない」ってのを作ったんですけど。パクリで作ったんですけど。

朝岡:

(笑)

住吉:

学校でサン=テグジュペリってのを習いましてね。

朝岡:

はいはいはい!

住吉:

フランスの作家。

朝岡:

星の王子さまの作家ですよね?!

住吉:

そうですね。そこに「肝心なことは目に見えないんだよ」って言葉がございますでしょう。

朝岡:

はいはいはい。王子さまが言うんですよね。

住吉:

ええ。会社にとっても、肝心なことは目に見えないし、数字にもならないでしょ、ってことをあるときに思いましてね、それで「本当の資産は財務諸表に乗ってない」という土地建物いくらって、それ本当の資産じゃないじゃんってあるとき思いましてですね。これはBSEの経験であったり、東北の大震災でああいうことになって、でも会社を再建した方もいらっしゃるわけですよね。東北の津波で会社流されちゃった人たちって資産も全部流されちゃって、無くなってるんですけど、立派におやりになってるって、「そうなんだ!」と思って。本当に資産は土地でも建物でもないねって。
前から思ってたんですけど。東北の地震でやっぱり「あ!街に絶対救うんだ」って、老舗さんもだいぶ残っていらっしゃいますよね。酒蔵さんとかね。再建してやっていらっしゃる。あれはお酒を作るっていうノウハウを持っていらっしゃれば生き残れるんです。全部なくなっちゃっても。
浅草も実は2回丸焼けで何にもなくなっているんですけど、料理が作れたりとか、お客様から信用されているっていうそっちの目に見えないものの方が生き残っているね、みんな。ということですね。東北の地震と浅草の先輩と対談したりして、ここはやっぱり大事だなと。

石田:

そっかー。

朝岡:

やっぱり数字とかね、そういうことだけじゃないってね。

石田:

本当に。

朝岡:

ちょっと忘れがちですよね、豊かになりすぎちゃうととね。

住吉:

そうかもしれないですね。

朝岡:

人間ってね。

石田:

今現在、社長が心に刻んでいらっしゃる言葉っていうのはございますか?

住吉:

これは学校の同級生が言ったんですけど、「金金ストーカーになるな」ってね(笑)

朝岡:

えっ、金金ストーカーになるな。はーはーはー。

住吉:

金に対するストーカーみたいな人いるって彼は言うんですよ。友達なんですけど。それダメだって。金も女性も追っかけていくと逃げられちゃうよって。

朝岡:

ほー!

住吉:

噺家さんなんですけどね、その友達は(笑)

朝岡:

(笑)うまいですね!

住吉:

これはいいなってちょっと使わせてもらうよって言ってるんですけど。

朝岡:

お金ばっかり追っかけるんじゃなくて、もっと大事なものも大事にしていこうよって。

住吉:

嫌ですよね。儲けようとしかしてないって。買い手は行きたくないですよね(笑)

朝岡:

顔つきまでね、お客さん見る顔つきまで変わってくるような気がするんですよ。

住吉:

逆の立場になればすぐわかる話で、やっぱり普通自分も行きたくないですよね、だったらそういうのやっぱりやめなきゃダメでしょっていう。

朝岡:

そっか、金金ストーカーになるな。

住吉:

面白い表現だなって思ったんです。

朝岡:

そうですか。それは同級生の噺家さん?(笑)

住吉:

そうですそうです。

朝岡:

パッと言ったんですか、何気なく(笑)

住吉:

本人で、本出してる立川談慶くんって言うんですけど。談志さんの弟子で、「慶応」の「慶」で立川談慶くんて言うんですけれども、彼が本の中で落語の中で「与太郎」って登場人物がいるんですけれども、その与太郎を論じた本を出したんですね(笑)その中に「金金ストーカーになるな」って(あったんです)。与太郎が言うんですよ。

朝岡:

与太郎はね、どっちかっていうとお金がないからね。

住吉:

面白い本なんですよ。

朝岡:

そっかー、でもなんかこう言うお仕事とか、社長・・・なんというか社長業とは違う所から、いろんな材料をね、集めてるのかわかんないけど、感じられて、それをまたお仕事ちんやさんに返してるというか、そういう雰囲気が僕はしますけどね。

住吉:

そうですか。ありがとうございます。